言葉は誰に向けられているのか
なぞなぞの答えを聞いたときに、ほかにも答えが考えられる場合、がっかりすることはないだろうか。指輪は指輪でもスポーツの指輪はなんだ?ボウリング?ツーリング?カーリング?ボルダリング?答えは沢山ある。では問題。相手のために発したと思っていたが、自分のために発してものとは何だろう。答えは挨拶。挨拶は相手をさわやかにする一方で自分の気持ちもさわやかにしてくれているのでないだろうか。また敬語も答えだ。相手を敬う為ではなく、自分を律するために使っていることがあると思う。相手に向けられた言葉が自分に跳ね返ってきたり、自分のために使っていたりすることがある。私は社会人になりたてのころ、言葉で失敗ばかりしていた。表現力がかけているので、自分の意図とは反対に、相手を傷をつけてしまったり、馬鹿にしてしまったり、自分の無知をさらけ出していたりした。例えば、偉い人の送別会で、その人に向かって頑張って下さいとか言ったり。妻と指輪を買いに行ったときに、指輪は後で売れるのですか?とか聞いてしまったり。雪で会社が休日になり、後日雪かきの為、休日出勤が必要となった。普段は車通勤だが、雪で移動出来ず、電車通勤が必要になった。そこで私はみんなの前で、休日出勤の電車移動費はお金でますか?と無神経に聞いた。そこで、みんなのやる気は削がれた。言葉は諸刃の剣だ。その言葉は、自分にも向けられていることを忘れてはならないと思う。