トヨタ生産方式

私はメーカーに勤めておりまして、うちの会社はトヨタ生産方式を推奨しています。

最近、自分の業務理解を深めるために読んだ本が面白かったので、紹介したいと思います。

 

https://www.amazon.co.jp/トヨタ式鬼十訓-私が大野耐一に学んだこと-若松義人-ebook/dp/B01JADEB2U

トヨタ生産方式とは、

トヨタ生産方式は、皆さんご存じトヨタが開発した生産手法です。

今では想像できないかもしれませんが、トヨタは昔全くお金がなくて、経営危機に際したことがあったのです。戦後1949年、戦争から4年後のことです。当時は日本は戦争に負けて物資がとにかくない時代であり、インフレになりました。

その後GHQの方針によりデフレ政策をとりました。それによりものが急激にうれなくなりました。トヨタもそのあおりを受けて、7000人いた従業員を5000人まで人員整理しました。しかし、1950年に朝鮮戦争が始まると軍用トラックの需要が急増したのです。もともと7000人で1000台作っていたトラックを、5000人で1500台も作らないといけなくなったのです。その時当時社長だった豊田喜一郎が死ぬ気になって考え、大野耐一によって体系立てられた生産方式、それこそがトヨタ生産方式です。

細かい内容はその他、サイトに任せるとして(笑)

そんな中、私が今回参考になった点を何点か述べたいと思います。

トヨタ生産方式を導入すれば成功するのか?

現在でも多くの企業が参考としているトヨタ生産方式ですが、

実際にそれをうまく活用できている企業が少ないようです。

トヨタ生産方式がよいのはわかっているが、それを導入し、維持することが難しいということでしょう。特に、この本の中でもトヨタ生産方式を真髄までわかっているのは

大野耐一くらいでほかのトヨタ社員は、本質を分かっているようでわかっていません。

特に問題を見つけることはできても、大野耐一のように夜中まで改善を行って、次の日に問題を解決するということは相当の精神力と働くことへの気力が必要です。

 

参考にすべき点

個人的に今後この話を読んで、参考にしたいと思ったのは次の点です。

標準作業時間は10人の平均時間ではなく、一番早い時間となるべきである。

トヨタ生産方式にとって標準は大切なものです。標準がないとその行動がいいのか悪いのか評価できず、改善につながらないからです。自分の会社でも標準作業時間は決まっていますが、これは平均だと私は思っていました。ただし本来は一番早い時間が標準であり、それ以外の遅い時間は何かムダがあるのだという考え方です。自分の考え方が変わり参考になりました。

 

問題があったときに、批評と評論するのではなく、自ら現場へ行って、改善すること。

これはメーカーに限らず、ほかに業種にも当てはまることです。

例えば10人いたとして、6割は問題があることを認識する人、3割は問題の解決策をまじめに考える人、実際に改善する人は1割でしょう。これは常に私が働くものとして胸にとどめていきたいと思います。